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対談企画vol.1

プロフェショナルを目指してヨーロッパに行った2人

B!

プロフェショナルを目指してヨーロッパに行った2人

ヒロツクイ

パリで30歳を迎えました。3月の14日に行って、当時、美容室で働いてた時の貯金があったので、それで2年間、2年半ぐらい、遊んでいたというか。そこから、結局お金もなくなるし、働かなきゃいけないなっていうんで、働く事にしました。ただ、パリは労働許可証がないとギャラが発生しないので、労働許可を取る必要がありました。そこで、その頃フランス人の友達がいっぱいできてたんで、その人たちに20枚ぐらい手紙を書いて送って。パリに山崎 真子(マコ)さんってゆうmarie claireの編集の人がいたので、「労働許可が取れたから何か仕事ありますか」って訪ねたんです。それがきっかけで、Odile Gilbert(オディール ジルベール)っていう女性のヘアスタイリストさんがアシスタント探してることを知りました。「パリは敷居が高いからアシスタントして、経験値積んでから仕事したほうがいいよ」、っていうことで、紹介してもらって、会いに行きました。そしたらもう翌日からもう働きに来ていいわよってっていうことでアシスタントになりました。で、もう1週間後ぐらいだったのですがその年のパリコレがあったので、そっからもうずっと忙しくなりました。

チカラ

凄いですね。

ヒロツクイ

会いに行ったタイミングがたまたま偶然運がよかったというか。彼女(オディール)の事務所にも入って、1997年から2006年ぐらいまではずっとパリにいました。その後、彼女があるブランドのコレクションを東京に来てやるようになって、僕も一緒に来るようになって、結果的に「もうオディールじゃなくあなたでいいよ」っていうので、それで年に2回東京に来るようになったんですよ。でそこからImage(イマージュ)っていう東京の事務所に入って、東京に来た時は東京の仕事を少しずつするようにして。2012年に自分の事務所を作って。今ここのPerle management(ペール マネジメント)っていう事務所で何人かのヘアさんとかカメラマンとかいるんですけど、そういゆうところのマネジメントなんかをして今に至っています。

チカラ

その時から事務所の場所はこちらなんですか?

ヒロツクイ

最初青山に小さい事務所構えたんですけど、ここ(ペールサロン:目黒区駒場)が見つかったのでこっちに来ました。空いてる所にシャンプー台置いて、プライベートサロンをしながら、上でマネージャーが2人いて。

チカラ

凄いですね。

片道だけのチケットを買ってドイツに向かった

チカラ

僕は、高校出てですね、普通にお話すると、ほんとダメ学生で、全然勉強してなかったんで、大学行ける所がなくてですね、横浜駅の駅ビルにたまたま配達員の募集をしてる求人を見つけたってだけで花屋に就職したんですよ。そこから、6年ぐらい普通に花屋の仕事をしました。接客などですね。 その間にフラワーデザインのコンテストに出したりとか、あとドイツから帰ってきた方に教わる機会とかがあってですね、そのお花のデザインがよくあるあのフラワーアレンジメントっていうよりも海外、特にドイツのデザインみたいなものに興味が湧いてきて、6年働いてやっぱり現地に行きたいなと思いまして。花屋で働いていても全然稼げないので、その後飛び込み営業の仕事にチャレンジしたりとか人材派遣会社の事務の仕事にチャレンジしたりしてからドイツに行きました。ほんと計画性のない若者だったのでドイツに行くときも、言葉もしゃべれず、飛行機は片道のチケットだけ買って、現地に特に知り合いがいたりコネがあるわけでもなくて、結構大変だったんですけど、とりあえず現地で見つけた花屋さんに辞書見て単語だけ並べた手紙をもって飛び込んだんです。「日本から来ましたー働きたいですーでもお給料はいらないですーー」と書いてある手紙です。 その手紙を見せたら、「お給料なくてもいくらなんでも言葉が出来なさすぎ」というようなことを言われまして、語学学校で中級クラスくらいまでは勉強しなさいと。 なので、花屋にいきなり入れてもらう事はあきらめて、そこから5か月間ほど語学学校でドイツ語を学び中級クラスまで行きました。。そこから1ヶ月とか2ヶ月おきに違う花屋さんを紹介してもらいながら、ドイツのデザインを学ばせてもらって、その中にはとても有名なデザイナーの方などにも出会う機会もあって。

ヒロツクイ

おお、凄いですね。

チカラ

そこで結果的に2年弱ドイツにいて、帰ってきたんですけど、それまだ26歳とかなんですね。 こ見出し)花の世界から離れ、ITベンチャーのIPO担当者へ ドイツから帰国した後、個人事業主としてお店にお花を飾ったりイベントをやったりし始めたんですけどね、、これ全然稼げないと思ったんですよ。自分の腕2本だけでなんかやってくのって限界があると思って、更に花屋でしか働いたことがなかったんで、何か知識があるわけでもなく、なのでいったんこの仕事辞めて業界離れようって思っていきなり辞めたんですよね。花の業界をもう全く辞めたんです。

ヒロツクイ

それはお店を出してからですか!?

チカラ

いや、お店はその時まだ持ってなくて。

ヒロツクイ

そうだったんですね。

チカラ

個人でお花を仕入れてお店に飾りに行ったり、イベントでやったりしてたんですけど。花屋(店舗)をやりたかって言ったらちょっと違うくてですね、ドイツにいた時に主婦の方々が小さなお花をご自宅用に買って帰る姿がとても印象的で。日本も少しでもそういう風に出来るような仕組みづくりをしたいと思って帰国したんですが、自分が描いているようなことは全くできないと気づいて、ちょっとこれ一回辞めようと思って辞めて、まったく関係ないIT系のベンチャー企業に就職をさせてもらって。そこで実は10年働いて、その間に、その会社がまだ立ち上げたばかり会社で上場を目指してたんですね。

ヒロツクイ

なるほど。

チカラ

そのうちなぜか全く経験なかったんですが、IPO担当者(上場準備担当者)とかになって。ま、運良くIPOですね。それを終わった後に、その会社がいろいろ、上場して子会社作ったりいろんなとこを買収したりしてその中の一つに和菓子屋さんがあって、急に和菓子屋になったりした時期もあったんですが。その後もう一社上場を目指している企業と出会ってそこはこの間(2018年)の3月に上場したんですけど、それもやりながら、実は去年からまたお花の活動を小さく再開し始めたんですよ。お店はやってないんですけど。

セリーヌディオンやブルーノ・マーズの花を手掛ける

チカラ

10年以上も花の業界を離れていて、何より花を扱う感覚を忘れてしまっていたので、まずは自分の花の感覚取り戻したいと思って、仲の良い仲間を5~6名集めて飲み会をしようと誘いました。集まったところにはお花を準備しておいて強制的にお花のレッスンに参加してもらいました(飲みながら笑) このイベントは毎月細々続けてきて今も行っていて、最初は5名だったのが今は40名近くの方々が参加してくれています。今も変わらず飲み会+フラワーレッスンですが。お店をやってお客様を待つ。というよりも、集まるきっかけ作り(お花以外でも)をして、花に触れるきっかけをより多くの人に提供していくようなそんな場所になるといいなと思っています。

ヒロツクイ

セリーヌディオンの日本公演のお仕事をされたと伺いましたが。

チカラ

今年ですね。

ヒロツクイ

凄いですよね!それはたまたまなんですか?

チカラ

それが、香港のイベント会社さんが連絡をまず最初くれて、

ヒロツクイ

なんでそんな連絡をもらえたんですか?

チカラ

「え、何でですか?」って聞いたら、「Googoleで見つけました」って言われて。

ヒロツクイ

え~!見つけてもらえてよかったですね。

チカラ

その後お会いして、いろいろお話しして、それは最初セリーヌじゃなくてBruno Mars(ブルーノ・マーズ)ていう4月の埼玉スーパーアリーナでなんかちょっと話題になったやつで、でそれが、

ヒロツクイ

あ、それを見て、その仕事の内容を知ったんですね。

チカラ

そですね。連絡をくれて、「一回お会いできますか?」ってゆう。

ヒロツクイ

すごい。

チカラ

依頼を受けたのはVIPパーティーなんですよ。VIPの人達が、先に1回パーティーして、その後本番みたいな感じなんですけど。その会場やらせてもらって。でその会社さんと、日本にお仕事がある時はご連絡いただいたり。今のところ問題なくきてるんですけど。それほんとにご縁で。

世界と日本の違い

佐藤(status+)

「花」とは。「ヘアー」とは。日本と価値観違うじゃないですか。

ヒロツクイ

まぁ、人種が違うから、髪はね。金髪、日本人は黒い髪の毛だし、向こうは、フランスは北側と南側でも人種が違うからね。フランスの下の方はアフリカの方からの血が混ざってるから髪の毛クルクルしてる。フランスの上の方はイギリスとかあっちの方からずっと血が混ざってるから金髪ストレート。

チカラ

手入れみたいなのも全然違ってきますか?

ヒロツクイ

そうだね、やっぱり全然違いますね。

チカラ

違ってくるんですか。じゃ日本人の手入れとまたその、、、

ヒロツクイ

そう、また別ですね。

チカラ

全然別なんですか。面白いですね。

花やヘアースタイルにおける世界と日本の価値観の違い

佐藤(status+)

文化の違いで、「日本は一輪挿しがあるだけで」という話を前されてましたよね。

チカラ

全然歴史も文化も違うんで、お花が使われるシーンも違いますし、そもそも、日本よりも花ともっと近い位置で生活をずっとしてきているんですねヨーロッパってゆうのは。なので、生活の中にお花があって当然だって人も多いですし、日本だと消耗品みたいな位置付けで使われますけど、そもそも違いますよね。なんかこう、マンションの何階か一帯は必ずベランダに植木置きなさい、っていうみたいな条例があったり。

ヒロツクイ

そうなんですか?

チカラ

そうそうそう。よく、上見ると、あのたぶんフランスとかもよく上見るとこうゼラニウムとか、あれ結構条例で決まってまして。ドイツもそうだったと思いますけど。あと街の造り方がこう、都市作ったら森があって、都市作って森作ってみたいな、つくりにしてるらしいですよね。そもそも花との関わりが日本と全然違うんじゃないすかね。あと花屋で働いてた時に、主婦の方々がわりと自分の感覚で、7割ぐらいの方が食材買いにきた帰りに花買って帰るんですよ。

ヒロツクイ

あ、花買う人多いですよね。

チカラ

すごい気軽に買っていくんで、それは結構影響受けて。

ヒロツクイ

日本は花が高くないですか!?

チカラ

高いです。高いっていうのと買い慣れてないんで、何買えばいいかわかんないっていうのと、何がドライフラワーになってみたいなちょっと知識的なものがなかったり。

ヒロツクイ

まぁね。だから薔薇そのままほったらかしてもうドライフラワーみたいになったり。

チカラ

はいはいはい。しますよね。向こうの人ってかっこいいのがその、水浸けないでそのまま束ねたままこう持って、あげるとか普通なんで。やっぱりそっちのほうが使いやすいし。

佐藤(status+)

日本がそうなってほしいという願望はありますか?

チカラ

花ですか?

佐藤(status+)

花もそうですし。

ヒロツクイ

ただ、文化的にお花を買うのはお墓参りとかくらい。

曲がってるほうが雰囲気が出て、植物らしかったりするんです

チカラ

僕はちょっと今1つやりたいことあって、生産者側の、生産者が生産しても市場の規格っていうのにのらないものっていうのが結構出てて、要は薔薇だったら何十㎝以上ないとダメとか。

ヒロツクイ

そうなんですか?

チカラ

決まりがあるんですよね。花の頭が何㎝以上ないとダメとか。それに漏れてるもの、そこまで長さがないとか、ちょっと曲がってるとか。

ヒロツクイ

なるほど。

チカラ

実は曲がってるほうが雰囲気は出ますし、植物らしかったりするんですけど、昔ながらのあの凛としたものに価値が付いてるんで、そうじゃないものが、結果近所の人に配ったりとか捨てちゃったりとか、なんか道の駅で安く売られたりとかするんですけど、そういうのを集める。それはお花の価格もちょっと落とせますし、作り手なんで、作り手からみても全然問題ないですね。

ヒロツクイ

うちのエントランスの入り口の所ね、5月になったら凄いですよ。

チカラ

あ~もう今すごい見てしまいました。その辺の植物園より咲いてますね。何か手入れされてるんですか?

ヒロツクイ

「ありがとうバラ園芸」っていうお兄さんがいて、その人が勝手に連絡してきて「もうそろそろ(お手入れに)行きましょうか?」とか。さすがに2週間に1回くらい自分で害虫のアレ(薬)撒かないと虫に食べられちゃうんで。

チカラ

そうですね。いや~、見事ですね。すごいな~。

ヒロツクイ

「ナポレオン」ってゆうのがあって、薔薇で、すっごいいい匂いがするんですよ。ただそれはねなかなか、あんまり(花が)もたないってゆうか。モネの、クロード・モネのお家はすごい!花が。

チカラ

ほんとですね。わ!すごいっすね。綺麗な写真。

ヒロツクイ

フランスはこうゆう、橋。

チカラ

コレクションなんすか?

#ヒロって呼んで

ヒロツクイ

そう、コレクションなんですよ。

チカラ

いろんなとこでやってるんですね。

ヒロツクイ

だいたい土曜日は代々木公園のイベントを告知してあげるの。この写真はオペラ座。

チカラ

あ~、綺麗ですね。 (たぶん、ヒロさんの師匠と女性の2ショット写真見ながら)

ヒロツクイ

あ、これが僕の師匠。で、彼女、僕の娘なんだけど、フランスって高校1年の終わりにインターンを社会科勉強でインターンを2つぐらいするんですよ。で、一つは僕の師匠のオフィスでやらせて、もう一つはドコモみたいな携帯会社、大きい、そういう所でインターンをやって。

チカラ

へ~。どこですか?

ヒロツクイ

渋谷西武です。

チカラ

結構目立つんじゃないですか?

ヒロツクイ

これ、日本のサッカーの時に。

チカラ

あの公園の上ですか?

ヒロツクイ

そうそう。

チカラ

すごいたくさんありますね。

ヒロツクイ

うん♪

自分を通して何を伝えたいか

佐藤(status+)

自分のスキルと言いますか。そういうものを通して。

ヒロツクイ

そういう人を集めて話すしかないですね。

佐藤(status+)

好きな人を集めてですか?

ヒロツクイ

そうです。

チカラ

僕はあの、あんまりスキルを伝えたいとかあんまり実は思ってなくて。まず、お花に触れる人をまず増やさないと、花の仕事自体なくなりそうなんで、どちらかと言うと花屋がなくなっちゃうかもしれないと思ってるぐらいなんで。楽しさはもちろん伝えたいんで、全然普段お花を気にしてないで生活してる人に気にしてもらえれば良いですね。例えば花の教室やるから来てくださいって言っても1人も来ないんだけど、それこそ今言ったように、じゃあ飲み会やるからみんなで飲もうよって言ったら来るんですね。その中でお花に触れる機会を作る。

ヒロツクイ

だからこんなふうに僕は結構花が好きなんで、こうゆう自宅に咲いてた花とか撮るけど、あまりいないですよね?

チカラ

ほんとに少ないですよね。そうゆう、楽しんでる人向けの商売を長年花の業界ってやってきてるんで、どんどん狭まってるんですね。

ヒロツクイ

だから、僕みたいにこんな花が咲いたよ、とかあんま見せてる人いないから。

チカラ

いないですね

ヒロツクイ

僕は自宅の花をスマホで撮って皆んなに結構見せます。

チカラ

ほんとにいないですよ。ほんとに。

ヒロツクイ

うん、わかる。

チカラ

まずはもう、僕らの業界はそうしないと、日本においては特に。そうゆう風なことになっちゃってるなっていうのを、よりドイツから帰って感じますね。

もっと多くの人に花を楽しんで欲しい

佐藤(status+)

スポーツ界だと、東京オリンピックがあるっていうのもあるので、これからスポーツ人口は増えていくと思うんですね。それは容易に想像できるじゃないですか。レスリングも増えてるんですよ、幼稚園、保育園の時からはじめる子が。 なんで「スキルを伝えたいですか?」って言ったかっていうと、いわゆる素人が教えちゃってるんです。テクニックだけではなく、競技でここまでやらせたら危ないというのを分からずやらせてるところがあるんです。ただ子供に勝たせたいが為にやってるんですけど、それって長続きしないやつだよなって思いながらやっちゃってる流れがあるんですよね。

ヒロツクイ

確かに。僕毎朝4キロウォーキングしてるんですけど、今日、夏休みだからね、お父さんは電動自転車に乗って、ストップウォッチを持ってね、で息子を走らせてるわけよ。その走り方もめちゃくちゃなわけよ。

佐藤(status+)

はいはいはいはい。

ヒロツクイ

これいいのかな?!って。

佐藤(status+)

まさにそういうことです。

ヒロツクイ

無理やり感満載だった。

佐藤(status+)

そうゆうのがこのご時世まだあるというか、もっとこれが増えてくと思うんですよ。なので、違う業界だと、そういうことに置き換えたときにどんなことが起こって行きそうなのかを伺いたくて。チカラさんのお話ですと、まずスキルというよりも触れないといけないという話だったんですけど。

チカラ

花をいける(飾る)技術というのは、日本で言えば様々な流派の「いけばな」というのがあるわけで、それはちょっと特殊。長い歴史があって出来ているものなので、その世界は置いておいて。 花を花らしく扱わないデザインでの活け方。というのは個人的には違和感がありますね。花らしく扱っていなかったら花を扱う意味がないので、そういうデザインはあまり好きではないです。説明が難しいですが。で、そういう技術的なことよりも、1本とか2本とか少しだけでもリビングのテーブルに飾るような機会を作っていきたいです。

ヒロツクイ

だから早くその捨てちゃう花で何かお花屋さん1件くらいやっとけばいいのに。ほんと花が高すぎて記念日とかじゃないと買えないですよ。

佐藤(status+)

確かに、3千円で花束作ってくださいって言ってもスカスカになっちゃいますもんね。

チカラ

ちょっと高いですからね。だから結局ホームセンターの植木鉢に入ってるのすごい売れるんですよ。

佐藤(status+)

そうなんですか。

チカラ

そうなんです。

ヒロツクイ

切花ってほんと高い。高級。

チカラ

高級品。それもその今までのその流れを作っちゃったものだと思ってるんで、そうゆうのも壊さないといけないかなってゆう。

佐藤(status+)

そうゆう流派みたいなものをまず壊さないといけないという事ですか?

チカラ

いや、デザインと流通は全く別なんで。普通に流通しているものの価値が上がる、値段のつけ方が上がっちゃう流通になってるから。今システム的に。生産者が苦しんでて、儲かってないのに、消費者は「高い」って悲鳴をあげていて。流れがそうなっているわけですね。なのでそれをちょっと壊さないともっと多くの人に花を楽しんでもらえないなって思ってるんでそこからやって行こうと思っています。

ヒロツクイ

美容業界もありますよ。メーカーから1回卸しっていうかさ、問屋、理容材料屋に行ってからの購入だから直接メーカーから購入ができない。

佐藤(status+)

そこで高くなっちゃってるんですよね。

ヒロツクイ

だから「これ欲しいんですけど」ってどこかの会社が依頼しても、「材料屋通して買ってください」とかなっちゃう。

チカラ

花の市場はロットがもちろん決まってて、100本、200本ってゆう単位で売ってるんで、小さい1店舗の 花屋とかだと採算が合わないんですよ。卸から買うっていっても、その”市場から買ってる”卸から買うんで、また値段が上がるんですね。大手の花屋チェーンは競りが始める前に欲しい花をどんどん引っ張っちゃうんで強いんですよ。いい花いっぱい引っ張ってくいんですけど。とはいっても、当然ですが個店のほうが多いんで花屋って。小さい花屋になかなかいい花が行かないから値段が上がるっていう矛盾が起きるってゆう。

ヒロツクイ

確かに神泉に2件ぐらいお花屋さんあるけど植物園になってますもん。

チカラ

でもほんとそうなっちゃうんですよね。置いておけるし、値段も多少下げられるし。買う人も楽しめるんで。そっちに寄ってくんですよね。あとはドライのものばっかり売っちゃったりとか。

佐藤(status+)

最近妻が、花を買ってくるようになりましたね。歳とったかもしれない、って自分では言ってるんですけど。34歳で同い年なんですけど。

チカラ

いいことですね。

佐藤(status+)

花を買う年代もあるんですか?

チカラ

若い人今全然買わないんで。統計でも出てるんですけど。要は日本人が花を買うのはお墓参りがメインなんで、お墓参りはどうしても年齢が高い人が買って。若い人はそこまでお墓参り行かないんで、機会がないってゆうのが若い人が花を買わない理由としてわかりやすい。なんかのきっかけであげるとか、それこそさっき仰ったように手軽さがちょっとないと厳しい。

パリで200ユーロで毎月カットはあるが日本で毎月2万5000円でカットするか?

佐藤(status+)

ヒロさんの場合ですと、カット代は海外より日本は安いじゃないですか。

ヒロツクイ

安い、安い。

佐藤(status+)

この状況には何か背景があるんですか?海外に合わせたいという思いはないんですか。

ヒロツクイ

日本の価格帯というのがあるから、やっぱり僕は、安くはないけど、もっと僕より高い人がいて青山とかでやってるいるとは思うけど、僕は今それよりは安い値段でカットしてるんですけど、それでも高いと思ってる人はいっぱいいるからね。普通6千円とかさ。地方行ったら3千円とかになるわけでしょ。だからそれ以上上げるには難しいですよね、価格帯はね。でそこまで毎月払える人も少ないし、日本は。

佐藤(status+)

海外だと階級差があるからその分、経済的な余裕もある人が高いサロンに行く、ということなんですね。

チカラ

感覚で値段の設定ってないですか?その国によってはそうなのかもしれないですけど。もともとこの国ではこのくらいの価格だからこう、みたいな。花は、月に5千円出せます、ってゆう人が、別にお金は持ってても5千円って決まってるんですよ。それが例えば「プラスで2千円、3千円オーバーして、何かがあるから買ってください」って言ってもそうはならないような感覚がちょっとあって。何か付加価値を高めたからといって、重たく感じられちゃうと続かなくなっちゃうし、みたいな感覚じゃないですか。

ヒロツクイ

そう、だから、やっぱその歳、その街のそのレベルがあるから、例えばパリだったら200ユーロでも毎月この人に切ってもらいたい、でも日本で2万5千円出して毎月来られると思わない。その感覚・・その国柄ってゆうか。

チカラ

そうですよね。

ヒロツクイ

それ仕方がないと思います。

チカラ

そうそうそうそうそう。

ヒロツクイ

その国の設定というか。

チカラ

それも文化なんだろうし。

佐藤(status+)

その200ユーロでやってる方って、客数は変わらないんですか?

ヒロツクイ

少なくしますよね。その分時間かけてあげるとか。5分でカット終わってちゃ2万円はいただけない。

佐藤(status+)

そうですよね。

ヒロツクイ

うん。千葉とかって比較的安いじゃないですか。1万円いかないのかな?

佐藤(status+)

8千円くらいですね。

ヒロツクイ

そうでしょ。

佐藤(status+)

カラーとかやると2万円くらい。

ヒロツクイ

そうそう。それはしょうがないけど、だから基本的にそれが日本の価格帯だと思う。

佐藤(status+)

これを何とかしようという風には思ってないんですか?

ヒロツクイ

メンズでね、ショートカット、刈り上げで3ヶ月に1回僕んとこ来るんだけど、あとは3週間に1回ぐらい千円カットで、「このベースと同じように切ってください」って。

佐藤(status+)

そこで帳尻合わせてるんですね。

ヒロツクイ

そうそうそうそう。だからそれはそれで、あ、まあそうだね、って。だからそれを別に「ダメだよ毎回来なきゃ」とは思わないし。だから上げるにも限界があるんじゃないかな、価格帯って。たぶん。

佐藤(status+)

トレーニングジムって、広告もバンバン流していたパーソナルトレーニングジムのおかげで一気に変わった気がします。もともとトレーニングするのに月額3千円とか5千円だったのにいきなり30万円とか。

ヒロツクイ

ライザップのおかげで。

佐藤(status+)

はい。僕知ってる中で一番多く払ったのは数百万って方いました。

佐藤(status+)

サプリ付けて、結果にコミットつけてとかいろいろやると安くても結構上がっちゃうみたいですよ。

ヒロツクイ

ライザップは。

佐藤(status+)

はい。それって価格破壊起こしたわけじゃないですか。これはボディメイクというか、違う領域、健康分野にはなるんですけど、これが普通のスポーツになるとまたちょっと違ってて。例えば柔道とかだと、同じ格闘技でも月額8千円~1万円取っても小学生とか通うんですよ。これがマイナースポーツになるとそもそもお金取るもんじゃないというような感覚になるのでみんなボランティアでやっちゃうんですよ。レスリングもそれに近いです。そうなってくると、結局誰も得しないというか。続かないんですよね。

ヒロツクイ

疲れるだけだよね。

佐藤(status+)

そうですね。なので、そこをどうにかしないといけないなという思いはあるんですよ。なので他の業界もそうゆいうのあるのかな、と思ってたんです。

チカラ

ライザップの場合は人の欲を、要は困ってることを解決するのをわかりやすくやりますって話だから、単価上げられたんじゃないっすか。

佐藤(status+)

そうですね。

チカラ

たぶん、あのコミットっていうのは。

ヒロツクイ

そうだよね。お花を買うとか髪の毛を切るっていうのはもっと生活に密着して、普通のことだと思う。

佐藤(status+)

でもほんとは、体を鍛えるっていうのは、毎日走ったり筋トレをやればいいわけじゃないですか。それができない人の為に。

ヒロツクイ

確かにそうだよね。金かけて自分で発破かけてやるっていう、それはわかるんですけど。それに近いものというか、いわゆる生活に密着しているものだけども単価を上げた、というのはある訳じゃないですか。

佐藤(status+)

そこにお二方施策はあるのかなと思って。

ヒロツクイ

あ~そうゆうこと。あまり考えたことないな。

技術よりも好かれなきゃダメ、若者は言い値でやりなさい

佐藤(status+)

ヒロさんの場合ですと、弟子を作るじゃないですけど、そうゆうふうなところに寄っていくような感じはしないでもないかなと。

ヒロツクイ

今背の高い彼ともう2人アシスタントいるんですけど、1週間交代で育ててることは育ててる。だからあとは、今度彼達がじゃあどこまでギャラが上げられるかってゆうと大して上げられない。僕でさえ上げられてないからね。例えばコマーシャルのヘアーで、コマーシャルの仕事行くとするじゃない。そうゆうところもすごい「ギャラがないギャラがない」って最初言ってくるから。例えば、「ヒロさんに頼んだら50万(円)です。」ね。女優さんの指名だから仕方なく1回目はやるけど、次から依頼が来なくなる。高すぎるって。で女優さんが「ヒロさんでお願いします」って言っても「ヒロさん取れませんでした」で終わっちゃうとかね。そうゆう世界ですよ。うん。大手の広告代理店とかが仕切ってたりすると、結局。

チカラ

そうなんですか。

ヒロツクイ

うん。安い人で、安い人で、って。

佐藤(status+)

チカラさんは何かありますか。

チカラ

価格を上げるって全然考えてないんですよね。それこそ価格下げようとしています。価格が下がる事で花が使われるシーンが増える、ってゆう可能性はあると思うんですよ。その要は、今までは記念日にしか贈らなかったけど普段買って帰るとか、企業が何かプロモーションに使ったりとか。そうゆう広がりが、結果的に市場規模が広がれば良いと思っています。

ヒロツクイ

わかる。それすごい似てて、マネージメントの仕事ってゆうのも、ヘアーさんとかメイクさんとかうち10人ぐらいいるんですけど、もう「言い値でやりなさい、若者は」。まず経験が大事だから。で、僕ぐらいになると年寄りだから、もう別に安かったらもう断りゃいい話だから。断って「こうゆう人いますよ」って若者を提案してやらせる、というね。

ヒロツクイ

経験して、そうゆう現場に慣れて、てゆうのはとっても大事なことだから。結局、人ありきじゃないですか、僕らの仕事って。撮影に行くとカメラマンがいてスタイリストがいて、モデルさんがいて、みんなに好かれないとダメなのね、まずは。技術よりも好かれなきゃダメなの。技術なんか二の次でいい。

チカラ

そうですよね。

ヒロツクイ

だからそうゆうことも教えながら。もう「言い値でやりなさい」って。そこでもうこの人が必要だと思われたらそこから上げればいいから。

チカラ

確かに。

ヒロツクイ

それで僕みたいに上げすぎちゃうと客来ない。「ヒロさん取れませんでした~」ってなる。1回うちの事務所の子に、怒られたことある。「ヒロさんギャラ上げるから仕事来なくなっちゃったじゃん」違うアーティストがね。「あ、ごめんごめん。」って。

佐藤(status+)

日本のCMもギャラの相場があって中々変えづらいということですか?

ヒロツクイ

下げよう下げようとするから相手は。前、なんか1回あったのは、「それちょっと安くないですか」って言ったら「ヒロさん、次からうちと取引したくないんですか?」って、下っ端のなんかアルバイトみたいな兄ちゃんが(言うから)、「ってゆうか社長出して」って言ったことあるよ。

佐藤(status+)

何もわからなくて、ということですか。

ヒロツクイ

「そのギャラちょっと高すぎるんですけど。ってゆうかアレですか、ヒロさんはうちと今後取引したくないんですか」って若い兄ちゃんが。「いやいやいや、ちょっと君じゃ話にならないから」

チカラ

そりゃそうですよね。

ヒロツクイ

「社長さん出して」ってゆうこともあるよ。ギャラ交渉ってすごい難しくて、タレントさんが指名して、1回目はまぁしょうがないな、って、で2回目からはもう「あの人取れませんでした」って安い人が選ばれるのが現実。ギャラを上げることの難しさってのは痛感している。

自分に多少コンプレックスがある人のほうがメイクが上手かったりする

佐藤(status+)

お弟子さんが2人いらっしゃるという話でしたが、スキルを見て判断するんですか?

ヒロツクイ

2人とも性格がいいの。で、撮影の仕事したい、で美容師の免許持ってる、ってゆうので始めて、あの背の高い方はイギリスから帰ってきてメイクはもうできるの。

佐藤(status+)

なるほど。

ヒロツクイ

メイクは上手なの。で、じゃうちでマネジメントしてあげるよって最初言ったんだけど、あいつゲイじゃないし、メイキャップアップアーティストってゲイのほうがいいの。絶対に。ゲイか女の子か。でヘアーさんていうのは女性好きじゃなきゃダメなのね。だって女性好きじゃないと。メイクっていうのはもう憧れるものだから。これ僕の自論なんだけど、あとメイキャップアップアーティストは、綺麗までいかない女の子がいい。綺麗な女の子だと、その子と同じ顔になっちゃう。綺麗までいかない女の人がよくて。女好きはヘアーになったほうがいい。で彼はゲイじゃないから、「メイクじゃダメだ」と。「君は、メイクだけでやりたいんだったら僕はマネジメントしないから他の事務所に行きなさい」って。「え゛」ってなって。「え゛、じゃなくて、じゃお前、僕のヘアーのほうのアシスタントして、勉強しなさい」と。で今1年半ぐらい経つんだけど。

チカラ

そうなんですか。

ヒロツクイ

でそうするとヘアーとメイク両方できる人が1人育つ。

チカラ

うんうん。そうですよね。

ヒロツクイ

そう。海外にいると大体わけちゃうんですよ、ヘアーとメイクは別のものだから。車でいったらタイヤとエンジンくらい違うから。

佐藤(status+)

花は何かありますか?

チカラ

すごい人とかいますからね。すごい人っていうのはもう、雲の上の存在みたいな人いっぱい、組織にはね。容姿についてはちょっと言えない。

ヒロツクイ

自分に多少コンプレックスがある人のほうがメイクがうまかったりね。

佐藤(status+)

ヒロさんは女性好きだったんですか?

ヒロツクイ

もう、女性大好き。

人生を平穏に終わらせてはいけない

ヒロツクイ

平穏に終わっちゃうじゃん人生が。ダメですよ。そこにアクシデントとか何かないと。僕は糖尿病になりそうだったんです。凄いよかったと思ってるのは、血糖値がすごい上がっちゃって、上がっちゃってたってゆうか、ムチ打ちが原因で病院通ってたんですよ。そしたら血液検査したときに糖尿の気があるから、って糖尿のお医者さん紹介されたわけ。そこから、じゃあ2ヵ月に1回ぐらい検査に来て下さい、って言われてて、行くようになったんですよ。糖尿のその内科にね。

チカラ

はい。

ヒロツクイ

で、「あ、まだ大丈夫だけどお食事と運動してお食事減らして運動して」ってお医者さんに言われて。ただ、まったく症状が何ともないから、「へ?そんなわけねぇだろ」みたいな感じで、お酒は飲むわシャンパンは飲むわ暴飲暴食ずっとやって。で2ヶ月毎にこう数値が上がってっちゃったのね。それでも「いや、別にな~」と思ってほっといたんです。で最後1年半ぐらい経った時に「もうこの数値じゃだめ」って言われて。「もう薬を飲んで治療をしなさい」ってなったんだけど、そこから勉強して、薬を飲まずに血糖値を下げて、この1年ぐらい経つんですけどね。

チカラ

凄い。

ヒロツクイ

で今やお医者さんに褒められちゃう。

佐藤(status+)

それで走るようになったんですか?

ヒロツクイ

そう。それで走る、歩く、ウォーキング始めて、ウォーキングだけだとなんか飽きちゃうから、今度ジャンプを取り入れるようにしてる。

チカラ

なるほどそれでインスタの画像に繋がるんですね。

ヒロツクイ

そうそう。そうすると、景色とか見ながら「ここだったら取れるかな」ってゆうの探すようになって。

チカラ

運動にもなるし。

佐藤(status+)

5キロぐらいですか?

ヒロツクイ

4キロ。うん。4キロ早歩き、1キロ10分ぐらいのペースで。それで体重10キロ落ちましたよ。

チカラ

1年で?

ヒロツクイ

そう、1年で。

チカラ

それは凄いですね。

ヒロツクイ

それはね、だから、糖尿になりそうになって自分でもよかったなと。うん。プラス思考。

佐藤(status+)

確かにアクシデントというか刺激というか、そういうのって必要ですよね。

佐藤(status+)

じゃあそもそも女性が好きでこの世界に入ったんですか?

ヒロツクイ

そうそうそうそう。だからモデル探しとかめっちゃくちゃうまかったよ。美容師さん練習しなきゃいけないじゃん、カットの勉強とかブローの練習とか。もう夕方になると、いわゆる駅にモデルを探しに行くの大好きだった。

佐藤(status+)

どこにたくさんいるんですか?

ヒロツクイ

渋谷のスクランブル交差点とかね。それで「練習したいんですけど」って声かけて美容室に戻ってブローの練習してた。

次世代の人達に何を伝えていきたいか

ヒロツクイ

美容師さんだったらやっぱり女性好きじゃないとダメだよ。

佐藤(status+)

これ記事にしてもOKですか?

ヒロツクイ

だって女性好きじゃない美容師さんなんてダメでしょ。

チカラ

うん、そうだと思いますね。いやいやほんとそう思いますよ。

ヒロツクイ

うん、だって女の人好きだからこの人をいかに綺麗に、髪切って、髪の毛って顔の一部だからね。額縁と一緒だから。瞬発力がないと。で、メイクさんっていうのはどっちかってゆうとテクニック。どっちかってゆうと美容師さんってゆうのは、この人これが似合う!ってチョキチョキチョキって切って。

佐藤(status+)

あ、なるほど。だから瞬発力ってことですか。

ヒロツクイ

そうですね。

佐藤(status+)

ヒロさんは「お任せで」って言われたほうが嬉しいタイプですか?

ヒロツクイ

いや、それは、それお任せでって、無責任になるから、一応その子の普段の仕事を知らないと、いけないので「あなたどこでどうゆう仕事してるんですか」とか。聞いてからのお任せね。顔見ただけでチョキチョキチョキって切ったらヤバイよ。

チカラ

確かに。

佐藤(status+)

チカラさんは次世代に残したいものについてどうですか?

チカラ

僕、花は、そもそも綺麗だし、技術も技術であったほうがもちろんいいんですけど、さっきから言ってるそのやっぱりテーマが違ってきてるかなと思ってて、日本での話だとその、ドイツとかだとマイスタースクールがあって、海外で勉強して資格取って、花屋やりましたってゆう子達がいっぱいいるんで、もの凄く植物にもいっぱい触ってるし、学んでるし。日本ってそうゆうのがいまいちないんで、誰でも別に花屋できるし。技術のところが、もちろん基本的なことはちゃんとやるべきだと思いますが、今の業界の今見てるところだけ見て商売してもこれ以上増えない。どんどん厳しくなってっちゃう一方だと思うんで。そこに気付いて。

ヒロツクイ

純粋なお花、お花屋さんってゆうのが減ってる気がする。

チカラ

そうなんですよね。

ヒロツクイ

カテゴリーが、純粋なお花屋さんになりたい人もなかなかね。

チカラ

仕事自体が減ってきてて、採用してもらえるとこも減ってきてるって、現状は確かにあるんで。そこだけやりたいってゆう場合、なかなかそこだけの仕事ってないんですよね。そこだけで食っていくわけにはいかないので。昔3千円とか5千円花束の依頼っていただくことももちろんあるんですけど、ちょっと今僕は他の花屋さんにこう委託しています。

ヒロツクイ

たぶん1万円出さないとなんかそれなりの花束にならないもんね。

チカラ

そうなんですよ。作る側もちょっとなんかよくあるものしかできないんで、僕はちょっと今やってないんですけど。

ヒロツクイ

僕も何か、何とかパーティーとかでこうゆう来てください、とかいろいろあんじゃん。一応、5千円じゃあな~と思ってやっぱ1万円か1万5千円にするもん。あの、いつもサカモトさんって中目黒にあるお花屋さんがあるんですけど、そこに頼むけど。

チカラ

普段お花にたぶん接してらっしゃるんで、そのくらいでもありかなと思えると思うんすけど、まったく接してない方は厳しいです。

ヒロツクイ

1万円じゃ高いと思う。

チカラ

「5千円でいけますか?3千円じゃダメっすか」みたいな。あじゃあもうはい、みたいな感じになっちゃいますよね。

佐藤(status+)

そうすると、使う花はだんだん決まってくるということですか?

チカラ

決まってくるってゆうか、よくありがちな小さいものになっちゃう。

ヒロツクイ

なっちゃう。あのいっぱい白いの散りばめた花束に。

チカラ

僕はその都度仕入れてるんで、ちょっと合わないんですよね。決まった中でしかやって来なかった業界なので、イベント、記念日てゆうことだけだと広がりがたぶんなくて。この20年で唯一業界変えたのは青山フラワーマーケットができたぐらいじゃないですかね。まぁいろんな事をしていかなきゃいけない。もうちょっと大きく変化をするってゆうのがチャレンジしたいこと。

ヒロツクイ

いいですね。

チカラ

その、商流に乗っかってない花だけじゃなくて、もうちょっとこう深いとっから変えるような何かをしたいみたいなイメージで。

生き残る人はそれなりに努力してるよね。絶対に。

佐藤(status+)

ヒロさん、最後に、どういう人をつくっていきたいですか?先程、お弟子さん達は性格がよくて、というのは出たんですが。先日お伺いした時は、練習する時間がない、と。

ヒロツクイ

そうだから、今の親がね。僕の知り合いの美容師さん、美容室持ってるじゃないっすか。親が、もう子供を夜8時には家に帰してくれ、と。練習する時間は営業時間内にやってくれとか。すっごいめんどくさいらしいですよ。僕らの時は営業が終わってからモデル探しに行ってカットの練習したり。

チカラ

当たり前のように。

ヒロツクイ

そう、普通のようにやってたのが、今は親が口出してくる。

チカラ

あ~、そうなんですか。

ヒロツクイ

「なんでそんなに、営業時間外に練習させんだ」とか。

チカラ

これも業務内でいいですか、みたいな話になっちゃう。

ヒロツクイ

だから育てようにも育てるの大変。

佐藤(status+)

やっぱりそこは、今の時代でも残業してでもやるくらいでないとダメですよね。

ヒロツクイ

うん、ダメダメ。

佐藤(status+)

やった時間の分だけ自分の身になるわけですもんね。

チカラ

結構悩ましいですよね。

ヒロツクイ

いやほんとにみんな悩んでましたよ。

チカラ

そうですよね。

ヒロツクイ

うん、本気で悩んでた。もうヤバイ、って。だから結局1人でやるほうが楽だから、になる。

佐藤(status+)

育てたくても育てられない環境になっちゃってるということですね、日本は。海外はどうですか?

ヒロツクイ

海外の美容室で働いたことないからわかんないけど、までも、海外はうまいことやってんじゃないのかな。ただ生き残る人はそれなりに努力してるよね。絶対に。

佐藤(status+)

どこの業界でも同じですね。

ヒロツクイ

だから僕がこれから例えば大型店を持ちたいとかほとんど思ってないのは、その若い子を育てると今度は辞めてっちゃう、やっぱり。美容師さんって、やっぱりお客さん掴んだら自分のお店出しちゃうから。で自分も、僕も大型店が苦手でSHIMAを辞めました。

チカラ

そうだったんですか。

ヒロツクイ

うん。このままじゃヤバイ。店長になれとか絶対嫌だと思って。だから、今のこの個室のこうゆうほうが1対1で対面できて、こっちの方が好き。大型店だとカットだけ10分ぐらいでダーってしてアシスタントに任せる。

佐藤(status+)

それはある程度形だけ決めるということですか?

ヒロツクイ

カットするでしょ?ほんと忙しい時だともう1日20人とかお客さんやんなきゃいけない時あって、カットして、あとはアシスタントにじゃあ、パーマはこう巻いてとかカラーはこの色とこの色を配合してこれ塗っといてとか、で次のお客さん。でそれがなんか嫌だった。

佐藤(status+)

なるほど。日本で就職した理由は何かあるんですか?

ヒロツクイ

友達がmod's hairじゃ僕SHIMAってなって。すごいでも倍率だったよ、その当時。凄い人気で。

佐藤(status+)

採用された秘訣はありますか?

ヒロツクイ

いや、それでも結局、明るいから、社長がすぐアシスタントにしてくれて。だから地方講習とかしょっちゅう行かされて。火曜日になると行かされてて、すっごい嫌でそれが。行きたい人はいっぱいいたけど、僕を連れてってましたね。23歳ぐらいの頃お客さん入れられちゃって、俺最初25歳とごまかしましましたよ。あんまり若すぎるとアレ、なめられちゃうと困るから。そうゆう意味ではちょっと他の美容師さんよりもちょっと運がよいかも。2年に1回か2回、社長と一緒にパリに行って、SHIMAの広告を取ってきたりして。「何で俺、行きたくないんだけど、やりたくないんですけど」と、言って。

チャンスを活かすというかピンチをチャンスに変える

佐藤(status+)

今日のお話をお伺いして、みなさん持ってますね、と思いました。

ヒロツクイ

持ってるもの、持ってるとゆうかチャンスを活かしてる。ピンチをチャンスに変えれる。

佐藤(status+)

なるほど。

ヒロツクイ

たぶん苦労したと思ったことないです。

佐藤(status+)

チカラさんもないですか?

チカラ

他のことやってたんで、その時はやっぱりやりたいと思っていたら仕事が舞い込んできますね。

ヒロツクイ

だから僕は毎日遊んでるようなものです、いまだに。

佐藤(status+)

ヒロさん、仕事モードに入ると目が変わりますよね。

ヒロツクイ

わかんない。そう?

佐藤(status+)

一番最初お会いした時めちゃくちゃ変わると思いました。出すモノも変わるんですよね。

ヒロツクイ

瞬発力。

花の価格を下げたい

佐藤(status+)

最後にこれだけは言っておきたいことありますか?

ヒロツクイ

「花の価格を下げたい」って言っちゃえ。

チカラ

「花の価格を下げたい」でいいですかね?

ヒロツクイ

「お花の流通を僕が変えます」

チカラ

変えます。で何かあの、デザインでゆうと、花の教室って、よくあるその街にあるカルチャースクールでも、すごい量使って作るんですよ。あれ逆に言うとあれもう帰って家で再現できないですよね。

ヒロツクイ

そうだよね。

チカラ

そうなんす。普通に花瓶とかにさらっと飾るとか、家にあるビンに気軽に飾る方法みたいな。そうゆうほうがいいと思う。

B!
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